なぜブロガーはメシのタネを平気でセミナーで暴露できるのか?簡単には盗めない3つのネタ作りの本質
[リンクシェアセミナー(2012/12/21) の体験記事]
ブロガーとはブログ上に自分の人生の全ての経験をぶつけ、世の中への影響力を持つくらいのびっくりなアクセス数を稼ぐ人達のことですが、ブロガーさんには往々にして「語る」人が多い気がします。
「語る」ことが多いのは、ブロガーという職業柄かもしれません。ブログを通して自分の興味を日々語っているブロガーさんにとって、セミナーやソーシャルメディアなどで語ることも、語る媒体が違うだけで同じなのでしょう。
ただ、日常のことではなくて、自分のメシの種である、「どうしたら人々を引きつけるブログ記事をかけるのか?」的なことまで語ったりします。これはケンタッキーフライドチキンが、カーネルおじさんの秘密のレシピを公開するようなもので、自分の首を締めることにつながるかもしれません。
今回、リンクシェアというASP会社さんから、超有名アルファブログ『ホームページを作る人のネタ帳』(通称「ネタ帳」)を運営しているヤマダさんのセミナー講演へのお誘いが来ました。
題して『「ホームページを作る人のネタ帳」のネタの作り方』です。このセミナーに行ったことで、ブロガーが記事の書きかた、ネタの作り方を堂々と暴露できる理由がよくわかりました。答えは、良い記事を書くために重要なことは、記事書きの最も本質的なことなので簡単には盗まれないからでしょう。それに一朝一夕で真似できるものではないので、セミナーの後にライバルが激増するということもありません。
しかし、盗むのは簡単ではありませんが、この記事書き・ネタ作りの本質を意識しているのと意識していないのでは今後のブログの質やアクセス数は大きく変わってくるでしょう。このセミナーの要点を、自分なりの理解とともに3点にまとめてみましたので、みなさんの参考になればと思います。
ブロガーのブログ愛の深さはマリアナ海溝のごとし
まず、ブロガーとはどんな人種か?という問いかけに対してのヤマダさんの回答。
「自分のブログと共に死ねる人。そういう人じゃないですかね。ブロガーって。」
と、なんとも男の子ごころをくすぐるお答え。良いブログ、人気のブログを運営するには、まず自分のブログを愛することです。
ブログを更新するのはとても大変なことです。時には友だちの誘いも断らなければいけないかもしれませんし、ネタの調査をするためにも多くの時間や労力を費やさないといけません。(ヤマダさんは一つの記事を書くのに2週間かけたこともあるそうです。)
こんなにもきついブログ更新を続けていけるのは、ブログ愛があるからこそです。好きでなければ続かないし、好きでなければ面白い記事は書けないでしょう。
アフィリエイト収入を狙うだけのブログやサイトが面白く無いのは、好きなことをやるというよりも、収入のために仕事としてやっていることも理由の一つかなと思います。
ネタの発想の極意は疑問を持つこと
ヤマダさんのネタの発想の極意を一言で言うなら、「疑問を持つこと」だったのかなと思います。
かんたんなことのようであり、当たり前のようなことですが、日々のあらゆる物事に疑問を持つことはとても大変で疲れることです。そして、物書きであったり、ジャーナリストであったり、写真家や芸術家であったり、ものを表現する人には疑問を持つこと、すなわち、切り口(論点)の面白さ・素晴らしさが求められます。
同じマグロという食材でも、料理人や料理のジャンルによって、刺身にも寿司にも、ステーキにもなります。同じ自民党大勝という選挙結果でも、『民主党のだめ政治からようやく脱出!未来は明るい!』という記事も書かれますし、『自民党の右傾化は日本を滅ぼしかねない!』という記事も書かれますね。
このように、一つのモノや出来事に対して、どういう角度(切り口)から見るか?、つまり、どういう疑問を持つか?ということが、ネタ作りのスタートになっています。
特に文章の書き方において、切り口や論点の重要性や考え方については、『伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)』という本がメチャメチャうまいこと説明されてるので、ぜひご一読ください。
ものごとに疑問を持つ簡単な方法はカラーバス効果を使うこと
そんなこと言われたって、疑問点とか切り口とかどうやって思いつけばいいの?と悩む方もいると思います。そんなかたにオススメする方法は、常になぜ?と考える「なぜなぜタイム」を作ることです。一日30分とか決めてもいいですし、通勤中と決めてもいいし、精神力が強い人であれば丸一日やってもいいと思います。
なぜなぜタイムを作る意味は、カラーバス効果という心理学の研究結果でも説明することができます。
「今日一日に赤いバスを何台見た?」と聞かれても即答できないですよね?でも、事前に「今日は赤いバスの数を数えておいてね。」と言われれば、普段気にもしない車道に目が行き、赤いバスがくっきりと意識に入るようになります。これがカラーバス効果で、意識することの力です。
セミナーの帰り道(自転車走行中)をなぜなぜタイムにしようと決めたボクは、視界に入るもの全てに、なぜ?なんでなの?なんでなん?と意識するようにしました。そうすると、いつもは気にもしなかった、「信号機が赤の時に下に出る、矢印の存在」が気になってきました。
あの矢印が無くても、赤黄青の切り替えだけである程度の交通のコントロールはできる(実際に矢印無しの信号もたくさんある)のになんであの矢印が作られたんだろう?あの矢印が無かったらどんな困ることが起きるんだろう?
とか思い浮かんできました。需要があるかどうかは不明ですが、ブログのネタとしては面白そうです。「あの信号の下の矢印が実は防いでくれていた、3つの恐ろしい大惨事」とか、ブログっぽいタイトルが思い浮かんだりします。
「なぜ?」を考えようと意識したことで、今までには思いもつかなかったネタが浮かんでくることを身をもって実感できました。
良いブロガーになるには、誰よりも良い閲覧者であること
良い料理人は良い食べ手でもあるわけです。良い舌があって食べ物の美味しい不味いが分かり、なぜこの料理は美味しくないのか?どうしたら美味しく作り直せるのか?それが分かるからこそ、自分自身でも美味しい料理を作り出すことができます。
同じように、良いブログを作るためには、たくさんのブログを読むことが大事になります。ヤマダさんは一日に6時間も他人の記事を読み、すごいなと思ったこと、何だか嫌だなと感じたことをすべてEvernoteにメモされているそうです。
また、このことを「理解・分解・再構築」という言葉でも表現されていました。この言葉はマンガの鋼の錬金術師で使われていた言葉だそうですが、これをネタ作りにも当てはめることができるとのことです。
他人の記事を読んで、なぜ面白いと感じるのか?なぜ嫌なのか?を理解して、面白いと感じさせる要素を分解して抽出することができれば、自分が書くブログの中にもその面白のエッセンスを注入してやることができます。
また、美味しいラーメン屋ランキングがあれば、なぜその順位になったのか?を考えたり、複数のラーメン屋ランキングを比較してみたりして、ランキングの構成要素を理解することで、ランキングを分解し、自分なりのランキングを再構築することもできるし、実際にヤマダさんもやっているとのことでした。
余談ですが、ヤマダさんはおもしろい記事を探すために、はてなブックマークを使っているそうです。みなさんもはてブなどを利用して良い記事をたくさん読み、なんで良いと感じるのか?を考える習慣をつけてみると良いと思います。
有名人のセミナーに私も僕も無料で参加したい!という人へ
ということで、今回はネタ帳ヤマダさんのネタの作り方セミナーに参加し、学んだことをすこしまとめてみました。
今後もリンクシェアさんでは、ネタ帳のヤマダさんのようなスーパープレイヤーのセミナーや講演をどんどんやっていく予定だそうです。(「講演を聞いてみたい人は誰ですか?」とアンケートで聞かれましたので、本気のようで、かなり期待してますっ。)
リンクシェアに登録していないとセミナーへの参加権やそもそものお誘いのメールも届きませんので、アフィリエイトをしていようが、していなかろうが、有名人のセミナーにタダで参加したい人はとりあえずリンクシェアには登録しておいたほうが良いですよー。
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※あまり「リンクシェア」という社名を聞いたことが無いかもしれませんが、楽天のグループ(正式名称は「楽天リンクシェア」)なので、個人情報の管理なども信頼して良いですよ。